僕の発見したベトナム語と中国語の共通点は以下のようなものです。
■音韻
声調があること。中国語には4種類の声調があって、音の高低によって意味の区別をしています。ベトナム語も同様に声調があって、こちらは6種類あります。中国語よりも種類が多いので覚えるのは大変のように思えますが、昨年から学習を始めた台湾語には声調が5種類(入声2種類を加えると実に7種類)あって、既に声調の種類の多さには免疫ができていたので、ベトナム語の声調を覚えるのはそれほど難しくありませんでした。
ちなみに、こちらがベトナム語の声調です(Wikipediaより)
基本的な文法構造はかなり似ています。SVO型(主語-動詞-目的語)であること、孤立語であること、動詞の後に方向や結果を表す補語を置くことがあること。
孤立語というのは接辞や語形変化がなく、語順によって意味が区別される言語です。例えば、中国語では「我愛你」「你愛我」でまったく逆の意味になります。ベトナム語でも同様に「Anh yêu em.」「 Em yêu anh.」で逆の意味になります。
これらの文法的な共通点があるので、中国語学習者にとってベトナム語は学習しやすい言語と言えます。韓国語のように語尾変化を覚える必要はなく、基本的な構造を覚えれば、あとは語彙を増やしていくことで表現の幅を広げることができます。また、中国語の方向補語や結果補語の考え方をそのまま適用できます。
■語彙
歴史的理由により、漢字由来の言葉「漢越語 từ Hán Việt」が少なくありません。これは韓国語も同様です。ベトナム語の表記はアルファベットを使用していますが、漢越語の場合は併せて漢字も覚えると、語彙が広がります。
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